「痛かったら言って下さいね」の「痛かったら」はどのくらい?
こんにちは、Haruです。
歯医者さんや整体、マッサージなど、施術を受ける際に「痛かったら言って下さいね」と声をかけられることがあります。
その度「わかりました」と答えながら、心の中で
(どのくらい痛かったら言っていいんだろう…)
といつも疑問に思っていました。
なんで痛いと気軽に言えないのかな、と考えた時に、思い浮かんだ理由が2つありました。
①痛いと言ったら本当は受けるべき施術が受けられなくなるんじゃないか
特に歯医者さんに行った時に思うのですが、「痛い」と言ったことで本当は治療に必要な作業が行われなくなってしまうんじゃないかという心配があります。
それだったら多少痛くても我慢してきちんと治療してもらった方が、早く治って結果的に楽じゃないかという気持ちがありました。
それが「痛い」と言う事のハードルを上げている要因の一つです。
②痛いけど頑張れば我慢できる
歯医者さんでもマッサージでもそうなのですが、痛いけど頑張れば我慢できることが多いです。
痛いけどこのくらいで痛いって言うなんて早すぎかな...とか、あと少しで終わるなら耐えてた方がいいかな...とか、色々考えてしまって言えなくなります。
かなり痛くても、もう本当に限界!我慢できない!という程痛いことはそんなになく、大体頑張って耐えれば我慢できなくはないので、その程度で言っていいのか躊躇してしまいます。
痛かったら言ってもいいのか
そんなわけで「痛かったら言って下さいね」と言ってもらってもいつも言えずにいたのですが、ある時友達と行った足つぼマッサージで、担当の方に言われたことがあります。
「痛かったら言っていいんだよ!」
その時は足つぼマッサージが初めてで、結構痛かったのですが、耐えられなくはないので無言で耐えていたら、
「全然痛くなさそうですね」
と言われたので
「いや、痛いです」
と答えたらびっくりされて、先ほどの台詞を言われました。
友達も友達の担当の方もびっくりしていて、みんな
「痛かったら言っていいんだよ!」
と言ってくれました。
考えてみれば元々そう言ってくれているのだから、言っていいはずなのですが、それがずっとできずにいたので、改めてみんなからそう言ってもらえて
(あ、言っていいのか)
と自分の中でストンと落ちて、本当に言ってもいいということがわかりました。
その後のマッサージでは思う存分「痛いー!」と叫びました。笑
痛いって言ってもいい
この出来事があってから他のところでも以前より「痛い」と言えるようになりました。
歯医者さんで言ってみたら、「じゃあ麻酔打ちますねー」と言われました。
あ、そういう風になるのか、とちょっと拍子抜けしながら、麻酔を打ってしっかり治療してもらいました。
痛いって言ったからと言って、必要な治療が受けられなくなるなんてことはありませんでした。
肩こりがひどくて通っていた治療院でも、施術中結構痛いことがあったのですが、
「平気そうな顔してるので全然大丈夫なのかと思いました」
と言われたので、とんでもないと思ってその後は積極的に痛いと言うようにしました。
私が行っていた治療院では、痛いと言っても
「痛いですね。もうちょっとです。我慢してください。」
と言われなだめられ、そのまま治療は続行されました。
仕方ないので痛いと叫びながら耐えました。笑
痛いって言った後の対応はそれぞれですが、痛かったら言ってもいい。
言ったらどうなるかは言ってみればわかるから心配しなくていい。
それがわかりました。
思っていることを言っていい
足つぼマッサージの時に「我慢強いんだね」と言われ、心に関わる部分のツボを押されたときにものすごく痛かったので、「普段言いたいことも我慢してるんじゃない?」「言いたいことは言っていいんだよ」と言われました。
「痛い」と同じように、無意識に思っていることを言わずに我慢していることが多いのかもしれません。
痛いも辛いも、頑張れば我慢できる位のことでも、自分がそう感じたのならその時点で言ってもいいんだ、そんなに我慢しなくてもいいんだな、と気付かせてもらいました。
歯医者さんみたいに、伝えることで痛みや辛さを感じずに済むこともあるんだな、と学びになりました。
あと、絶叫マシンで叫んだら少し怖さが和らぐとの同じで、痛いと言うことで少し痛みを発散できるような気がします。
しかもどうやら私は痛い、辛いと思っている時でも、周りからは平気そうに見えるらしく、それはちょっと辛いなと思ったので、自分から発信していかなきゃいけないなと反省しました。
できれば痛いって言ったらどうなるかも知りたい
実際言ってみればわかるのですが、事前に痛いって言ったらどうなるかも教えてくれたらわかりやすくてありがたいなあとも思いました。
「痛かったら麻酔するので言って下さいね」
だったら大分言いやすいなあなんて。
言ったらどうなるかがわからないとなると、一か八かの賭け…!という気持ちにもなり結構勇気がいります。
また、事前に共通認識を持っておくと、
(痛いって言ったらこうしてくれるだろう)
と無意識に抱いた期待と、実際の対応が違って不満やクレームに繋がることも避けられ、お互いにメリットがあると思います。
考えてみると、家庭や職場でも同じような状況でコミュニケーションの行き違いが起きることがあるなあと思ったので、お互いの認識を一致させておくのはどの場面でも重要ですね。
私も気を付けなければと思いました。
身近な疑問を掘り下げることで色々と気付けた
・我慢せずに痛かったら言ってもいい
・痛いって言ったらちょっと痛みが軽くなる(気がする)
・思っていることは我慢せず口に出してもいい
・私は痛い/辛いと思っていても平気そうに見られがちなので自分で発信する必要がある
・「Aしてね」と言う時は「Aしてね。そしたらBするよ」というところまでお互いの認識を合わせておくと、コミュニケーションの行き違いを防げる
今回気付いたことです。
きっかけをくれた足つぼマッサージに誘ってくれた友人とマッサージの担当の方には感謝です。
気付いたからと言ってすぐに全部できるようになるわけではないですが、今後も意識してちょっとずつやっていこうと思います( ˊ ᵕ ˋ *)